2018年〜2020年頃まで高IQ団体JAPAN MENSAでキャッテルIQテスト(正式名称は「キャッテルCFIT」)のオフ会が開催されていました。
ところが、こちらのキャッテルIQテストは、問題が流出していたため、このオフ会のせいでインチキ高IQ者が量産されてしまったようです。
また、オフ会のシステム自体にも問題がありました。
このオフ会によって海外の高IQ団体までもが信頼や価値の低下を免れない状況です。損害賠償請求をされる可能性もあるのでは?特に「医療系IQテスト」というのが本当であれば、大問題です。
この記事では、メンサのオフ会として開催されたキャッテルIQテストや、その時のルールや背景などを解説します。
MENSAオフ会のキャッテルIQテスト
JAPAN MENSAという高IQ団体は、定期的にオフ会をしています。
そのオフ会の中で、通称「キャッテル式IQ検査を受けてみるオフ」と称して、キャッテルCFITを受験できる機会がありました。
「キャッテル式IQ検査を受けてみるオフ」は、東京では100人以上が受験することもありました。1人1回4500円で、2018年ごろより数十回にわたって開催されました。
キャッテルオフ会の主催者
このキャッテルオフ会は、高IQ者認定支援機構理事の幸田直樹、株式会社ポルトクオーレ代表取締役・心理士の喜田(山本)智也が主催していました。
幸田直樹:
高IQ団体METIQ代表。株式会社CODIQ社長。高IQ者認定支援機構理事。JAPAN MENSA会員。World Genius Of The Year 2018-Asia。IQテストTriplex 1st attempt世界記録保持者。漢検1級。将棋アマ3段。BJJ紫帯。柔道黒帯。保有特許1。猫6匹。日本保守党党員
喜田智也:
株式会社ポルトクオーレ代表取締役/臨床心理学総合アカデミア ポルトクオーレ代表講師/NPO法人マインドフルネスリテラシー協会理事長/早稲田大学人間科学部卒業/早稲田大学大学院人間科学研究科修了/臨床心理士/公認心理師/専門健康心理士/産業カウンセラー/心理学検定特一級/MENSA会員
※経歴は本人のエックスのプロフィールより2024年10月7日時点のものを掲載。
キャッテルCFITはネット上に問題が流出していた
キャッテルCFITは、ネット上に問題が流出していました。
当時から『Cattell CFIT』などと検索すると問題が画像検索上位に表示されてしまっていたようです。
そのため、事前に問題を知って解答を考えてから受験することが可能となっていました。
このことを知りながら、幸田は自分の利益のためなのか、このオフ会を開催し続けました。
何が問題?
ネットに問題が流出していたため、事前に問題を確認して実際の能力よりも高いスコアを得た人が不特定多数いる可能性が大きい状態です。
インチキ高IQ者が誕生してしまった可能性大
問題が流出していたという点も偽の高IQ者が出てしまう原因になり得ますが、その他にもこのオフ会は、問題点がありました。
採点を参加者にやらせていた
会場で一斉に問題を解いた後、その採点を受験者の有志にやらせていました。
つまり、有志で採点にあたった人は、その時点で解答を見てしまっているはずです。
受験間隔・回数制限がなかった
このキャッテルオフ会では、受験間隔や回数制限の規定がありませんでした。
そのため、連続で何度も受験することが可能な状態でした。
(実際に私は参加者から次回も受験する予定だという話を聞きました。)
海外の高IQ団体に所属してしまった人がいる可能性
このキャッテルCFITの結果で、海外の高IQ団体に入会が可能となっていました。
以下の超有名な海外の高IQ団体にも( )の基準をクリアすれば入会出来ますよ〜♪
・TNS(A+Bで85/100以上)
・4G(SD15換算でIQ160以上)
・CIVIQ(SD15換算でIQ145以上)
・HELLIQ(SD15換算でIQ160以上)
・OLYMPIQ(SD15換算でIQ175以上)
ネット掲示板には、偽のIQで入会した人がいると書かれていました。誰の話なのか真偽は不明ですが、この頃の高IQブームを考えると真実である可能性が高いと思われます。
本当に“医療系IQテスト”なら大問題なのでは
上記のように、偽の高IQ者を大量に生み出してしまった可能性のあるキャッテルオフ会ですが、これだけ多くのメンサ会員が受けているのには訳があります。
心理士の名前を使って「医療系IQテストである」「医療機関で受けると高いが今回は特別に4500円で受験できる」「海外の高IQ団体にも入れる」などと宣伝をしていました。
以下は、実際のオフ会の案内です。
当時から声があがっていましたが、このキャッテルCFITは医療機関で実施されているという情報がなく、誇大広告である可能性も高いです。
逆に、実施されていたらいたで、このオフ会のせいで医療機関での検査として成り立たなくなってしまっているのではないでしょうか。
ということはCAMSもインチキなのでは
上記のように、キャッテルCFITによって出されたインチキ高IQ者が大量にいることが懸念される状況です。
ということは、メンサ会員のキャッテルCFITのスコアを紐づけたとされる、高IQ者認定支援機構のCAMSという自称IQテストもインチキとなってしまうのではないでしょうか。
しかも、当時、勝手にキャッテルCFITのスコアを使われた(同意がなかった)との声もありました。